今回は、私が東京から北海道へ移住(引っ越し)した手段であるカーフェリーを実際に使用した感想などのレビュー記事として紹介いたします。
東京(本州)から北海道への移動方法
北海道と本州は、陸続きではないため、移動手段が限られています。
ここでは、同等の条件として東京都上野駅から北海道札幌駅までの移動手段と所要時間について簡単にご説明します。
※乗り換え時間は含まないものとする。
飛行機
東京都内の出発であれば、これが一番早いです。
JR等 東京都上野駅〜羽田空港駅まで 約40分
飛行機 羽田空港〜新千歳空港 約1時間35分(搭乗手続き等により更に+45分と仮定)
JR 新千歳空港駅〜札幌駅 約40分
合計所要時間 約3時間40分
新幹線
2020年6月現在、北海道行きの新幹線は新函館北斗駅止まりのため、札幌市まではJRを乗り継いで行く必要があります。
新幹線 東京都上野駅〜北海道新函館北斗駅まで 約4時間15分
JR 新函館北斗駅〜札幌駅まで 約3時間20分
合計所要時間 約7時間35分
JRのみ
学生時代に飛行機の予約が取れなく、JRのみで移動したことがありますが、絶対にオススメしません。苦行です。体がおかしくなります。
具体的に調べる方法が分かりませんでしたので、ルートは省略しますが、寝台特急を含めても20時間は要します。
フェリー
・車が無い場合(在来線を使用)
在来線 上野駅〜茨城県大洗港 約2時間
フェリー 大洗港〜北海道苫小牧港 約20時間(乗船手続き含む)
JR 苫小牧港〜札幌駅 約1時間45分
合計所要時間 約23時間45分
・車がある場合(自家用車持ち込み)
高速道路 上野駅〜茨城県大洗港 約1時間30分(渋滞想定で+30分とする)
フェリー 大洗港〜北海道苫小牧港 約20時間(下船手続き+45分目安)
高速道路 苫小牧港〜札幌駅 約1時間15分
合計所要時間 約24時間
なお、本州と北海道を繋ぐフェリーの航路は他にも複数ありますが、最安値で私が実際に使用した大洗港から苫小牧港の航路のみご紹介しました。
なぜフェリーを使用するのか?
自動車に乗って本州から北海道へ移動する方法は、フェリーしかありません。
※補足
北海道と本州を繋ぐ青函トンネルという海中トンネルがありますが、こちらは鉄道線の専用トンネルのため、自動車で走行することはできません。
青函トンネルを車で走行できると思い、青森県まで自動車で向かってしまう方もいるようですが、青森か函館までフェリーが1日に何往復もしておりますので、そちらの自動車を乗せて移動することも可能です。
よく聞かれる質問でしたので、念のためここでもご紹介しておきます。
商船三井フェリー さんふらわあ について
前置きが長くなってしまいましたが、茨城県大洗港と北海道苫小牧港を繋ぐ商船三井フェリーの乗船方法や内装の様子などをご紹介します。
夕方便と深夜便
料金はほとんど変わりませんが、夕方便と深夜便で大きなサービスの違いがあります。
夕方便
19:45 出発 大洗港〜 13:30 到着 苫小牧港
または
18:45 出発 苫小牧港〜 14:00 到着 大洗港
深夜便との違い
※新型コロナウイルスの影響により、現在はバイキングは中止になっております。
深夜便
01:45 出発 大洗港〜 19:45 到着 苫小牧港
または
01:30 出発 苫小牧港〜 19:30 到着 大洗港
どちらも乗船したことがある私の感想としては・・・
夕方便
夫婦・カップル、家族のような客層
充実した船内サービスを求めるならこちら。
深夜便
トラックドライバーが大半とひとり旅の客層
船旅に慣れている方はこちら。
(見ず知らずの人に絡まれて、一緒にお酒を飲むこともちらほら笑)
手続き前の検査
新型コロナウイルスの影響もあり、乗船手続き前の検査が行われていました。
こめかみに直接触れない体温計で検温し、5つくらいな簡単な問診票に体調を記入して提出する。
ほぼ自己申告のみとなっているため、このような検査は意味があるのだろうかと甚だ疑問でしたが、自分の身は自分で守るしかありません。
乗船手続き
通常は、写真の自動チェックインの端末を使用して簡単に行うことができます。
端末に車検証を入れて、タッチパネルで簡単に手続きが出来ていました。
しかし私が移住した日は、新型コロナウイルスの影響により端末での操作が使用不可になり、カウンター越しに職員とやりとりをしなければなりませんでした。
ちなみに、茨城県の大洗港は、北海道の苫小牧港行きしかフェリーの航路がないため、カウンターが2箇所(写真の3番はトラックドライバー専用)しかありません。
更に2番カウンターもソーシャルディスタンスのため、閉鎖されより時間がかかってしまいました。
私は、出航よりだいぶ早めの16時ころより並んで待ちましたが、年配の方が多く、予め電話予約等は済ませていたものの、予約番号とアクセスキー、住所、氏名、生年月日等を含めて改めて手続き後に支払いを行なっているため、前列10人で30分以上近く待つことになってしまいました。
最もスマートな方法としては、事前にインターネットで予約と購入(決済)手続きを終えるのがベストです。
カウンターの順番になった際には、登録のメールアドレスに受信したメールの【予約番号】と【アクセスキー】がはっきり見えるよう職員に見せ、何も言わずに【車検証】と【自分の運転免許証】を提示することで、すぐに乗船チケットの発行と説明をしてもらえ、1分程度で手続きを終えることができます。
乗船手続き後の待ち時間
出航は19:45ですが、自動車を持ち込む人は17:30までに乗船手続きを終えなければなりません。そのため、必然的に待ち時間があります。
このようなロビーがありますので、とりあえずの休める場所はあります。
私が到着した16:00の時点では、売店とレストランが閉まっていました。
営業時間等は書いてありませんでしたが、いつ開いているのでしょうか。
このフェリー自体は何度も利用したことがありますが、売店で買い物できたことは一度もありません。
乗船から客室までの流れ
自動車を船内に停めたあとは、慌てず確実に必要なものを船内に持ち込んでください。車を停めてから下船までの間は、車に一切戻ることができません。
18時間以上の長旅です。
着替え、日用品、飲食物、その他娯楽など、忘れてしまうと後悔することになります。
私も初めてフェリーを利用した際に、スマートフォンの充電器を車内に忘れしまい、数時間で電池が切れてしまい、パソコンや雑誌が無かったため、何度も大浴場に入り時間を潰した残念な思い出があります。
自動車を持ち込む人は、駐車後、必要なものを必ず船内に持ち込んでください。
車を停めてから下船までの間は、車に一切戻ることができません!
駐車場のフロアにもよりますが、階段、エレベーター、エスカレーターがあります。
エスカレーターを上がると親切な職員(船長ではないと思います)が客室の位置を案内してくれます。
客室の様子
ロビーを通り、ホテルのような廊下から客室に入れます。
私が泊まった夕方便のコンフォートは、下から2番目のグレードです。
(一番下のグレードはプライベートカーテンはあるものの雑魚寝スタイルの部屋です。)
低ランクでありながら、カプセルホテルのような室内?(ベッド)で、TVと1口の100Vコンセントがあります。
たくさんの電子機器を充電したい人は、電源タップを持ち込むと良いですね。
(消費電量にご注意ください。)
船内ネットワーク
携帯電話(スマートフォン)
船内の共有部や上位客室のような窓際に近い場所であれば、フェリー航海中の船内(海上)であっても、ドコモはほとんど4G回線を捕らえていました。
ちなみに、知人のソフトバンクは、3Gになったり、一部圏外にもなっていました。
MVNOに関しては、電波状況がかなり不安定だそうです。
また、前述の客室内では、ドコモ回線であっても圏外です。客室同士の壁が厚いため電波が干渉しづらいと思います。
(コンフォート客室内のテレビも電波が不安定でした。)
船内Wi-Fi
IDとパスワードが船内に掲示されていましたが、ほとんど回線状況が弱く、Google Mapですらまともに開けません。
結局、私のメイン回線であるドコモを使用したテザリングでパソコンのインターネット接続を行いました。
次回に続く
ていねいに解説しようとすると思っていたよりも文字数が長くなってしまったため、次回の記事に続きます。
Part. 2 はこちら
Part. Last はこちら
掲載内容の他に知りたい情報等がございましたら、コメントやメッセージをいただければと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
管理人:ゆう